1950年代以降、アメリカのポップ・ミュージック(アメリカン・ポップスと称される)が日本に大量に輸入され、それらが日本の若者の音楽的な感性を大いに変えていった。それまで、浪花節やせいぜい歌謡曲と言われる音楽を聞きなれていた耳には、アメリカン・ポップスは実に新鮮に聞えた。とりわけ、60年代以降は、テレビの普及に伴って、アメリカン・ポップスは日本中全国津々浦々まで普及していき、小さな子供までが口ずさむまでになった。
アメリカン・ポップスの中では、エルヴィス・プレスリーのロックンロール調の曲がもっとも支持を集めたが、ポール・アンカやニール・セダカの甘ったるい歌声も日本人の心をとらえた。その他、ウェスタン調やフォークソング風の歌も人気を博し、日本のポップ音楽に多大な影響を与えた。古賀メロディに代表されるような、日本的な感性に訴える曲のほかに、世界の流れに乗じるような音楽も登場するようになった。
もっとも象徴的だったのは、マイケル・ジャクソン人気である。マイケル・ジャクソンは世界の平和を訴えるなど音楽以外にも広い活動を行い、人びとの心をとらえたのだったが、マイケル・ジャクソン現象といわれた動きの一端を日本の音楽も担ったのである。そんなわけで、日本音楽を世界音楽に結びつけるうえで、アメリカン・ポップスが果たした枠割は大きいといえる。
ここでは、そうしたアメリカン・ポップスのうち、日本人にとくに親しまれた歌を取り上げて、歌詞の管理人による和訳と簡単な解説を紹介したい。
ロックンロール・ミュージック(Rock And Roll Music)チャック・ベリー
ジョニー・B・グッド(Johnny B Goode )チャック・ベリー
オンリー・ユー(Only You):ザ・プラターズ
煙が目にしみる(Smoke Gets in Your Eyes)
ダイアナ(Diana)ポール・アンカ
きみこそ我が運命(You Are My Destiny)Paul Anka
マイ・ウェイ(My Way)ポール・アンカ
オー・キャロル(Oh, Carol)ニール・セダカ
カレンダー・ガール(Calendar Girl)ニール・セダカ
片道切符(One way ticket)ニール・セダカ
トム・ドゥーリー(Tom Dooley)
花はどこへいった(Where have all the flowers gone)
スタンド・バイ・ミー(Stand By Me )
朝日のあたる家(House Of The Rising Sun)
デイドリーム・ビリーバー(Daydream Believer)
カントリー・ロード(Take Me Home, Country Roads)
プラウド・メアリ(Proud Mary)CCR
ダウン・オンザ・コーナー(Down on the Corner)CCR
雨を見たかい(Have you ever seen the rain)CCR
ピープル(People):バーブラ・ストライザンド
追憶(The Way We Were)バーブラ・ストライザンド
スター誕生の愛のテーマ(Evergreen)バーブラ・ストライザンド
メモリー(Memory):バーブラ・ストライザンド
ウィ―・アー・ザ・ワールド(We're The World )
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